東京都郷土芸能まつりは今回の開催で44回目を迎えました。
昭和の終わりころからでしょうか、当会はこの芸能まつりには欠かさず参加させていただいています。
「東京都」と冠がついていますが、参加は多摩地区の団体が多く、祭囃子だけではなく和太鼓や舞踊、その他鉦張り念仏や神楽など、さまざまな郷土芸能が一堂に会して演じられます。
しかし、残念なことに来場者はあまり多くなく、会場で観ているのは参加団体関係者がほとんどです。 この状況は毎年のことでして、大きなホールを使って、さまざまな郷土芸能が演じられる催しなので、ちょっともったいない感じがします。特に今年は参加団体が大幅に減少したこともあり、例年より観客席に人が少ない状況でした。
来場者が少ない要因は、いくつか考えられますが、それをクリアするとなると、予算も人材も必要になりますから、なかなか思い切って変更できず、そのタイミングも逃してしまっています。負のスパイラルってやつでしょうか・・。
そんな状況の中、長きにわたりお借りしてきた多摩社会教育会館は、本年いっぱいで取り壊しが決まっているとのこと、新設高校ができるらしいです。ということで、否応なしに次回開催は会場を変更せざるを得ませんが、この負のスパイラルを断ち切る転機となるかどうか、正念場を迎えるところとなりそうです。
会場を変えたからといって来場者が増えるとは限りません、開催時期や宣伝方法、運営方法など、発想の転換が必要でしょう。
毎年この時期はメンバー集めに苦慮します。学生は受験期であったり、時期的に風邪やインフルエンザが流行し欠員が出たり、そんな対応も考えないと参加できない時期です。ですから、補欠をつくって稽古しなければなりませんので手間がかかりますが、そのぶん皆がその演目を覚えることができるというメリットもあったりと、そんなことを繰り返しながら何年もこの舞台に参加しています
出演の機会があるということは、とても幸せなことです。出演に向けて目標をもって稽古できますし、終われば達成感を味わうことができますし、あとの反省会では連帯感を味わうこともできます。お祭りでもイベントでも、舞台での囃子でも、目標があるということはモチベーションが保たれ、それが継続の力になります。
大げさなことでなくていいから、ちょっと新しいこと、刺激になることをやってみると、さらに楽しくなります。