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実施事業一覧>実施日:平成27年5月3日(日)

地芝居サミットinあきる野 (2015) 

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地芝居サミット2
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地芝居サミット19
 

 あきる野市では市制施行20周年を記念して「第25回全国地芝居サミットinあきる野」を開催し、「つなごう地芝居、郷土の心」をテーマに、地芝居を中心に囃子や神楽など、あきる野市に伝えられる郷土芸能を披露いたしました。

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 タイトルの通り、地芝居がメインイベントで、都内で唯一地芝居を伝承している秋川歌舞伎保存会と菅生歌舞伎菅生一座の皆様が、明治時代から受け継がれる地芝居を披露してくださいました。

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 あきる野市郷土芸能連合会がこのイベントをバックアップするにあたり、当会の他、留原囃子保存会、引田囃子保存会、三内囃子会、野辺囃子神楽保存会の皆様が、地芝居の幕間に神楽と囃子を披露してこのイベントを盛り上げました。

 テーマが「つなごう地芝居、郷土の心」でしたので、囃子に限っては出来るだけ子ども達に演技演奏をさせよう、という申し合わせがありまして、当会も小中学生を中心にメンバー構成をして今回の演目に臨みました。当会は年間を通して地元祭礼以外で囃子を演じる機会が多く、そのたびにいつも感じるのが、祭礼での囃子とイベントでの囃子の違いを、どのようにとらえればいいのかです。 難しく考える必要は無いのかもしれませんが、囃子は神楽をもとに庶民の芸能として変化してきたものですから、神楽と同じく神様に捧げる祈りの芸能であり、その場所は神様が降りてくる場所でもあるわけですから山車は神聖な場所で、囃子も神事に関わって祭礼の節々に奉納されるわけです。

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 一方これらの芸能は、娯楽という意味合いも非常に強かったはずです。今と比べて娯楽が少ない時代に、若者が熱中できる善導のアイテムとして発展してきたことも事実であり、現在も後継者育成という形で社会教育と地域コミュニティに大きく寄与していることは言うまでもありません。

 じつは、「地芝居サミットinあきる野」に出演したこの日、出演が終わり、片付けを終えた後、大人メンバーは青梅大祭を見学し、交流させて頂いている青梅囃粋會様にお祝いのご挨拶に伺いました。お忙しいところ冨樫会長をはじめ役員の皆様におもてなしをして頂き、楽しい時間を過ごすことが出来ましたこと、心より感謝申し上げます。

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 伝統ある青梅の山車文化や、囃子文化について、そして来る6月13日に開催される囃粋會お囃子発表会のこと、その演目のことなど、いろいろ伺うことが出来ました。 私は前回もこの発表会を見学させて頂きましたが、まずもって舞衣裳の素晴らしさを始め、舞に重きをおく構成であること、その演じ方もさまざまであること、山車上での囃子をイメージして大祭を再現するかのように演じる団体や、絢爛衣装を纏い、神楽をモチーフに構成する団体、どれも青梅文化の深さを感じるものでした。

 そんなお話しに興じておりましたら、「うちの囃子連は神楽的なことは一切やらないのがポリシーなんです」と、舞に対する考え方のいろいろも聞けまして、大変勉強になりました。青梅の中でも団体によって考えが様々なことは素晴らしいことだと思いました。

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 自然界の原理と同じような気がします。個体レベルで考えると、個体の寿命にこだわりがちですが、生物の進化というレベルで考えると、個体の寿命など、どうでもいいわけで、時代や環境に適合したものだけが生き延びてDNAを後世に残すことが出来ます。

 ある団体は、バチの手一つ、笛の節一つ変えずに次の世代に繋げようとする。またある団体は新しいものを取り入れて、それを継承のチカラにしようとする。どちらも間違えでは無いと思います。 演目にしてもしかり、神楽の要素を取り入れると、物語があり、子ども達にも流れが理解しやすくなって、稽古の効率があがるという利点もありますし、反対に囃子の舞ということにこだわれば、山車上で、一人で舞う技術が上がるという利点があるかもしれません。

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  どちらが良いか悪いかは、見る者の趣向でしかなく、正しいか正しくないかという点では100年先にどちらが残っているか残っていないかで判断するしかありません。大切なのは、たくさんの団体が試行錯誤を重ね、時代や環境に適合する方法で継承していくことだと思います。

 もう一つ素晴らしいお話しを聞くことが出来ました。

「青梅ではどこの囃子が上手いとか下手とか言っちゃいけないんだよ」

 すべてが込められている言葉だと思いました。

M.S
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活動実施メモ

場 所
秋川キララホール
〒197-0804
あきる野市秋川1丁目16−1
時 間
大人集合 11:00
子供集合 11:30
会館出発 12:10
楽屋入り 12:55
出演時間 13:40~13:50
参加人数
大人 11名
子供 10名

●地芝居サミットinあきる野
●日時:平成27年5月3日(日)
●場所:キララホール前広場特設舞台

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